本来の面目
ほんらいのめんもく
表現名詞
標準
one's true nature
文例 · 用例
三つのものを一つに減らしてもその中の一番根本的な一つをみっしりよく理解し呑込んでしまえば、残りの二つはひとりでに分かるというのが基礎的科学の本来の面目である。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
三日間尾行するより外に何一つ出来なかった弱気の為に自らを嘲っていた豹一の自尊心は、彼女からそんな態度に出られたために、奇蹟的に本来の面目をとりかえした。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
昔し鎌倉の宗演和尚に参して父母未生以前本来の面目はなんだと聞かれてがんと参ったぎりまだ本来の面目に御目に懸った事のない門外漢である。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
三日間尾行するよりほかに物一つ言えなかった弱気のために自嘲していた豹一の自尊心は、紀代子からそんな態度に出られて、本来の面目を取り戻した。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
普通在来の着のみ着のままに、半面をかけて舞台に上るなり、行きなり放題の出会い頭にアッと云わせたり、ドッと笑わせたりするのがこのニワカ芸術の本来の面目である(註曰――現在では台本や装置、扮装に凝って、単に普通の喜劇を、博多言葉に演ずる程度にまで堕落してしまっている)。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
三日間尾行するよりほかに物一つ言えなかった弱気を苦しんでいた豹一の自尊心は、紀代子からそんな態度に出られたために、本来の面目を取り戻した。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
この淡島堂のお堂守時代が椿岳本来の面目を思う存分に発揮したので、奇名が忽ち都下に喧伝した。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
曰く、「平凡は平凡|也、それを強て非凡とおつしやるなら非凡でもよろし、されど平凡はやはり平凡也、首相の招待に応ぜざりしはいやであつから也、このいやといふ声は小生の存在を打てば響く声也、小生は是非を知らず、可否を知らず、ただこれが小生の本来の面目なるを知りたる而已、」云々と。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
作例 · 標準
彼は窮地に立たされて初めて、本来の面目を発揮した。
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普段は穏やかな彼だが、怒ると本来の面目が見え隠れする。
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困難を乗り越えることで、人は本来の面目を取り戻すことができる。
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