鎮花
ちんげ
名詞
標準
文例 · 用例
鎮花祭も済んでいよいよ夏になつた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
鎮花祭の行事の如きは忘られて久しい、作者が古典の中から採り出して之に新生命を吹き込む手腕の冴えいつもながら見事なものだ。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
三月中旬後は、石清水臨時祭に接して、鎮花祭が行はれ、人々は狂奔舞蹈する。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
鎮花祭は、季節の替り目に行疫神を逐ふものと謂はれてゐるが、其は平安中期からの合理説で、稲の花の為の予祝であつた。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
して見れば、鎮花祭も祇園会の古い形である。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
蝗の害と流行病とを一続きに見てゐた平安時代の農民信仰が「花を鎮む」と書く鎮花祭によく似てゐる。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
鎮花祭は、三月末の行事だが、此は夏祭りの部類に入るものである。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
春と夏とのゆきあいに行うた鎮花祭と同じ意義のもので、奈良朝よりも古くから、邪気送りの神事が現れたことは考えられる。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫