別して
べっして
副詞
標準
especially
文例 · 用例
これが短歌より出て来たものだとしても、既に短歌と訣別して、新しい領土に立つてゐることも恐らく間違ひない。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
誰も君なら君にそれを生んで呉れと要求するものはないのであるから、君がそれを生まうとなら、別して誠実でなければならないものを、文士の方が却て一般世人よりはよつぽど実がないとあつては、それで何が文学であらう!
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
しかし個人的には、たとえそれは自覚されないにしても、何かしら自ずから一定の標準をもっていて、それに当嵌めて口調の善し悪しを区別している事だけは否定し難い事実である。
— 寺田寅彦 『歌の口調』 青空文庫
太陽の光線なればその成分もほぼ明らかであるが、人工の燈光なればその光の色や燭力の分布などを区別して考えなければならぬ。
— 寺田寅彦 『物理学の応用について』 青空文庫
次には海水自身を区別してその塩分の多少、混濁物や浮遊生物の多少などによっての差を考えねばならない。
— 寺田寅彦 『物理学の応用について』 青空文庫
極めて漠然とした概念から差別して考えて見ると、味いをもって勝ってる佳作と、要素をもって勝ってる佳歌との差別は考えられる。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
勿論その要素それ自身に、各その味いがあるのであるから以上の如き差別は、仮定の上に概括して云うことであるけれども、大別して云うならば、味いをもって勝ってる佳作と、要素をもって勝ってる佳作と、概括した差別は云うことが出来る訳である。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
もっとも、室町時代でも、京都では、この両種の音が近くなってこれを混同するものもあったのであるが、これを区別するのが標準的発音であるとせられたのである(日本西部の方言では区別していた)。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
作例 · 標準
今年の夏は暑かったが、別して八月の猛暑は耐え難いものだった。
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彼は音楽全般が好きだが、別してクラシックを好んで聴いている。
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今日の会議はどれも重要だが、別して第三議案については慎重に審議したい。
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