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薫染

くんせん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
1
標準
good influence
文例 · 用例
修道院の莊嚴な、神祕な清淨な雰圍氣が私のすべてを薫染し盡してゐたのであつた。
南部修太郎 處女作の思ひ出 青空文庫
東 もんぜんの小僧習はぬ経を読む西 餅屋は餅屋 東のは薫染の力の大なるをいひ、西のは当業の技の優れたるを云へる、意は異なれど、勝劣無きに近し。
幸田露伴 東西伊呂波短歌評釈 青空文庫
翻つて私達はなまじ古典を崇拝し、秩序ある伝統の教養を受け、その画のやうな象形文字の輪廓、若くばその音律の齎らす古蒼、荘厳、或は簡素、幽婉、微趣のかずかずにあまりに深く薫染し過ぎて来た。
愛の詩集のはじめに 愛の詩集 青空文庫
この習慣は我々の霊性を薫染して、薫染また薫染、遺伝また遺伝、先祖代々同じ情状を繰り返した結果、電灯のある今日においても尚我々は、日が出ては起き、日が入っては眠るという周期作用に服している。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
才の敏、学の博、貴族院の椅子を占めて優に高かるべき器を抱きながら、五年を独逸に薫染せし学者風を喜び、世事を抛ちて愚なるが如く、累代の富を控へて、無勘定の雅量を肆にすれども、なほ歳の入るものを計るに正に出づるに五倍すてふ、子爵中有数の内福と聞えたる田鶴見良春その人なり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
この近代的封建制の整然たる処が、近代的封建文化の発達と成熟と薫染とを齎したのだ、ということを改めて注目すべきであろう。
戸坂潤 日本文化の特殊性 青空文庫
民衆に文化的な薫染を与えたものは、恐らく徳川時代文化がその尤なものであり、之に反して謡曲や茶や庭ごのみの如き、今日では殆んど全く民衆的文化伝統を実感させない。
戸坂潤 日本文化の特殊性 青空文庫
実は徳川期に於ては、日本の文化が、おくれた社会機構に相応わしい後れた内容にも拘らず、近代期の統一国家という一人前らしさに相当する成熟と民衆的薫染とを有ったからなのである。
戸坂潤 日本文化の特殊性 青空文庫
作例 · 標準
彼女の前向きな態度は、チーム全体に良い薫染を与えた。
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恩師の言葉は、彼の人生における重要な薫染となった。
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