松蝉
まつぜみ
名詞
標準
cicada abundant in late spring
文例 · 用例
それは、若竹が、あちこちの空に、かぼそく、ういういしい緑色の芽をのばしている初夏のひるで、松林では松蝉が、ジイジイジイイと鳴いていました。
— 新美南吉 『花のき村と盗人たち』 青空文庫
松蝉は鳴きやみました。
— 新美南吉 『花のき村と盗人たち』 青空文庫
雲しろくいゆきわたらふ夏の空|松蝉の声ぞここにしづけき誠あらば神も哭くべしこの声やしづかにはあれど父の声なりこの子らは共に遊ぶを遊ぶ無しその母と母の何憎みする六月三日長き休校の後、この日連袂辞職したる三沢校長初め三十数名の高等及び中学部の職員たち乗り込み来る。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
さうすると畑を包む遠い近い林には嫩葉の隙間から少い日の光がまた軟かなさうして稍深い草の上にぽつり/\と明るく覗き込で、松の木からはみんみん蝉の樣な松蝉の聲が擽つたい程人の鼓膜に輕く響いて凡ての心を衝動する。
— 長塚節 『土』 青空文庫
山の松林には松蝉がよく鳴いて、日中は眞夏の暑さの日もあつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
春蝉――松蝉――初夏だ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
……松蝉がしきりに鳴きだした、あの声は春があはたゞしく夏へいそぐうただ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
初めて松蝉を聞いた、初夏気分だ。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
作例 · 標準
梅雨明けの蒸し暑い日に、松蝉が大きな声で鳴き始めた。
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夕暮れ時、松蝉の鳴き声が夏の訪れを感じさせる。
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子供の頃、松蝉を捕まえようと松の木によく登ったものだ。
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