木連
きつれ
名詞
標準
文例 · 用例
木連格子の前には奉納の絵馬もたくさんに懸かっている。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
木連格子の前には奉納の絵馬も沢山に懸っている。
— 岡本綺堂 『磯部の若葉』 青空文庫
彼は木連格子のあいだからそれをそっと転がし込んで、自分は土のうえに平蜘蛛のように俯伏していた。
— 半鐘の怪 『半七捕物帳』 青空文庫
住職は祠の前へ往って一足後になっている監物の傍に来るのを待ち、左の手首にかけた珠数を持ちなおして、それを爪繰りながら何か口の裏で唱え、それが終ると木連格子を左右に開けた。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
県会議員をしていると云う有志の一人が檮の木で作った脇立と、隣村の城主の一族で長宗我部に滅されて其処で自殺したと云う武士の位牌を持って来て、祠の裏から内へ入って内から木連格子を開けてくれた。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
その草原の中央の枝の禿びた榎の古木のしたに、お諏訪様と呼ばれている蟇の蹲まったような小さな祠があったが、それは枌葺の屋根も朽ちて、木連格子の木目も瓦かなんぞのように黒ずんでいた。
— 田中貢太郎 『放生津物語』 青空文庫
(間部山あたりからでも飛んで来たのか) 広巳の眼は水神社の古ぼけた木連格子へ往った。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
勘作は頭をあげて木連格子の間から中の方を見たがなにも見えなかった。
— 田中貢太郎 『ある神主の話』 青空文庫