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等閑視

とうかんし
名詞
1
標準
文例 · 用例
此人物は学界の等閑視する所でありながら、わたくしに感動を与ふることが頗大であつた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
わたくしは学界の等閑視する所の人物を以て、幾多価値の判断に侵蝕せられざる好き対象となした。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
地名を等閑視するの過は、白鳥氏の考證に於て、已に之を見る者あり。
内藤湖南 卑彌呼考 青空文庫
今如何に一行の文章も等閑視し難いかを示す為に夏目先生を例に引いて見ませう。
芥川龍之介 文芸鑑賞講座 青空文庫
それほど重大な演出の問題が、従来能の研究者の間に於いて等閑視されて来たのは、能の研究といへば多くは文学的に能の台本(謡曲)の訓詁註釈に没頭するとか、原典批判を試みるとか、或ひは、歴史的に能の発生・発展に関する史実の探究に専心するとか、さういつた方面にのみ注意が向けられてゐた結果である。
野上豊一郎 演出 青空文庫
新劇俳優の技術が上達するにつれて新派に接近するとは今日もなほいはれてゐることであるが、これはいふまでもなく、風俗の現代化が新劇に於てすら等閑視されてゐた証拠なのである。
岸田國士 演劇統制の重点 青空文庫
そこで、俳優倫理の問題は、将来、俳優を志すものにとっても、またその俳優をふくむ一つの大きな共同作業である演劇全般にとっても、決して等閑視することのできないものなのです。
岸田國士 俳優倫理 青空文庫
われ等は、かの全然瞑想に耽りて、自己の責務の遂行を等閑視する、人気取式の神信心を排斥する。
SPIRIT TEACHINGS 霊訓 青空文庫