疼々
疼々
名詞
標準
文例 · 用例
疵処にばかり気を取られて、もう現なんだろうと思いました、少いのに疼々しい。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
が、疼々しい此の硬ばつた、雨と埃と日光をしたゝかに吸つた、功羅生へた鼠色の大な蝙蝠。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
聞いただけでも眉間傷が疼々と致して参った。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
しじゅう腰が痛みましてね、それに脚が、この膝節の上んところが疼々するのですよ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
――さらぬだに、こよいの初の戦に洩れて、疼々と腕をさすっていた折でもある。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
彼はさっきから斥候の頻々たる報告を聞いて、ひとり疼々しているふうだったが、ついに、諸将のうしろから躍りでて叫んだ。
— 草莽の巻 『三国志』 青空文庫