器用貧乏
きようびんぼう
名詞
標準
jack of all trades, master of none
文例 · 用例
四 広津和郎氏の「巷の歴史」宇野浩二氏「器用貧乏」「木と金の間」をはじめとして、今年は系譜的な作品がどっさり書かれた。
— 宮本百合子 『今日の文学の諸相』 青空文庫
M君のテンプラ屋について 昔から器用貧乏と申しまして、ちょっとした絵の一つくらいは描けたり犬小屋くらいはちょっと半日で体裁のいいのを作ってみせたり、ちょっと歌も作れたり、あるいは音曲、手踊、発明にいたるまで何に限らず一応はやってみせるという風の人物はかなり多いものであります。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
父をほめるようでおかしいが、学校は中学を出た位であったが知識は広く、何を尋ねても、何をやらせても人並優れていたらしいが、いわゆる器用貧乏というもので、大した成功はしなかった。
— 宮城道雄 『五十年をかえりみて』 青空文庫
器用貧乏 器用貧乏……私の店が相当繁昌し出した頃、遠縁に当たる男が店を手伝ってくれていたことがある。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
世の中にあんな才物がどうして成功しないかと不思議に思われるような人物をしばしば見受けるが、どうもこういう人はおおむね己の才に恃んでかえって人に利用され、結局器用貧乏で一生を終わることの多いのは、本人のためにもまた、人物経済上からもはなはだ遺憾なことだと思う。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
俗に器用貧乏というて貧乏がつきものなのも、この才人は才に任せて、あれこれ移り、一つに集中することが出来ぬからであります。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
三十二三の總髮、袋物の内職もやれば下手な占ひもやると言つた、器用貧乏の見本のやうな男、武藝も學問も大したものでない代り、口前と男前だけは相應です。
— 紅い扱帶 『錢形平次捕物控』 青空文庫
三十二三の総髪、袋物の内職もやれば下手な占いもやるといった、器用貧乏の見本のような男、武芸も学問も大したものではない代り、口前と男前だけは相応です。
— 紅い扱帯 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
彼は何でも屋だが、どれも専門と呼べるほどではなく、それが彼のキャリアを難しくしている。
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「器用貧乏」であるということは、何でも直せるけれど、一つのスキルで真に認められることはないということだ。
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彼女は自分の多様な才能が、自分を「器用貧乏」にしてしまうのではないかと心配していた。
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「あー、典型的な『器用貧乏』だね。才能はたくさんあるけど、どれも中途半端で、なかなか突き抜けないんだ。」
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