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白字

しろじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
側は西洋銀らしく大したものではなかったが、文字盤が青色で白字を浮かしてあり、鹿鳴館時代をふと思わせるような古風な面白さがあった。
織田作之助 四月馬鹿 青空文庫
面の下原文白字を脱す。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
しかし慮は最晩出の李氏本草綱目中より白字を摘出したるに過ぎない。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
瑞鳳殿と記した白字の額を仰ぎながら、さらに折り曲がった廻廊を渡ってゆくと、かかる場所へはいるたびにいつも感ずるような一種の冷たい空気が、流るる水のように面を掠めて来た。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
吉里がこうこうだッて、お神さんに何とでも訴けておくれ」 白字で小万と書いた黒塗りの札を掛けてある室の前に吉里は歩を止めた。
広津柳浪 今戸心中 青空文庫
彼は電車道を越えて、大久保の長屋町の方に走りこんだが、それから露地をくねくね曲った末に、「おうの屋」と白字を染ぬいた一軒の質屋へ飛び込んだ。
海野十三 ネオン横丁殺人事件 青空文庫
六ヵ月ぶりで来てみるとアストージェンカの街角には、やっぱり黒地にコムナールと大きく白字で書いた看板をかかげた食糧販売店の店が開かれており、そのわきからはじまる並木道の樹々は、葉をふるいおとした梢のこまかい枝で冬空に黒いレース模様を編みだしている。
宮本百合子 道標 青空文庫
モスク※の粉雪の降る空の下に、ウ・ナス・チーストカ・イジョットと白字を浮き立たせている赤いプラカート。
宮本百合子 道標 青空文庫