催涙
さいるい
形容詞-語幹名詞
標準
tear-inducing
文例 · 用例
糜爛性ガス、催涙性毒ガス、窒息性毒ガス、あのガラスの筒が投下された瞬間を想像するとぞっとしてしまふのだった。
— 原民喜 『稲妻』 青空文庫
断然、その方が安いからな」「でも、保つ時間が短いよ」「なァに、換えられるような式にして、三つか四つ炭と綿の入った缶を用意しておけばいいじゃないか」「僕はその上、水中眼鏡をかけて、催涙瓦斯を防げるようにしようかな」 若い人たちの間には、防毒面の座談会が始まった。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
窒息性のホスゲンは堆肥くさく、催涙性のクロル・ピクリンはツーンと胡椒くさく、糜爛性のイペリットは芥子くさいから、瓦斯のあるなしはすぐわかるのだ。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
それは、世界の資本家、資本主義的社会組織だと知った時には、宗教も亦、敵の武器として日夜大衆にむかって目に見えぬ催涙弾の働きをしていることを理解せずにはいられません。
— ――質問に答えて―― 『反宗教運動とは?』 青空文庫
日本の権力が、科学によって強化されるプロセスが、催涙ガスの使用とか、指紋採取とかいう面でおし出されていることについて、世論は無批判でありえないのである。
— 宮本百合子 『指紋』 青空文庫
催涙ピストル位い持出したところで、瞬く間に警察でも監獄でも焼打ちして、眼ざす人間を私刑せずには止まないだろう。
— 牧逸馬 『双面獣』 青空文庫
8 催涙弾を投げたりしたが、人の上に落ちて破裂しないのを、その儘群集が抛り返して却って刑務所の中に毒煙が罩もって看守も囚人も大弱りだったなどという喜劇もある。
— 牧逸馬 『双面獣』 青空文庫
睨まれると凄いような、にッこりされると戦いつきたいような、清しい可愛らしい重縁眼が少し催涙で、一の字|眉を癪だというあんばいに釣り上げている。
— 広津柳浪 『今戸心中』 青空文庫
作例 · 標準
玉ねぎを切ると、その催涙成分で目が痛くなる。
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この唐辛子は非常に辛く、催涙効果があるほどだ。
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「わあ、この映画、催涙ものだね。ハンカチなしでは見られないよ。」
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