間続き
まつづき
名詞
標準
文例 · 用例
閨と並んで、庭を前に三間続きの、その一室を隔てた八畳に、銑太郎と、賢之助が一つ蚊帳。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
平生彼の居馴染んだ室は、奥の二間続きで、何か用があると、母でも兄でも、そこへ呼び出されるのが例になっていたが、その日はいつもと違って、彼は初めから居間へは這入らなかった。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
百八十三 室は二間続きになっていた。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
住持は直ぐに寝室に入ったが、名音は便所へ往きたくなったので、土間続きの便所へ往って、帰りに手を洗おうとしたところで、自分の傍を通り抜けた者があった。
— 田中貢太郎 『法華僧の怪異』 青空文庫
やがて半蔵が平兵衛と共に案内されて行ったところは、二間続きの奥まった座敷だ。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
そして、そこから私が身を起こしたころには、過ぐる七年の間続きに続いて来たような寂しい嵐の跡を見直そうとする心を起こした。
— 島崎藤村 『嵐』 青空文庫
黄鶴楼の庭前に作った仮舞台と面して見物席に充てたのは二タ間続きの大広間であって、二、三百人のお客がギッシリ詰った。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
八畳と六畳二間続きの南に向いた縁の硝子戸が一枚開いていた。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫