私する
わたくしする
動詞-サ変-する動詞-他動詞
標準
to use (public property) for personal purposes
文例 · 用例
仕丁めが酒を私するとあっては、御前様、御機嫌むずかしかろう。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
俺を、学問に私すると云つた江戸の村田|春海、古学を鼻にかける伊勢の本居宣長、いづれも敵として好敵ではなかつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
我は決して私することなかるべしといひぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
斬りたいは山々でしょうが、源七どんに万一のことがありいしたら、わちきも生きてはおりいせぬ、とか何とか程よく威しましたんでね、元も子も失くしちゃ大変と、首をつないでおいて、下郎風情があのような別嬪を私するとは不埓至極じゃ、分にすぎるぞ。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
科学は万人のものなのだから、私達が之を私するのはいいことではない、という一見ごく公式的な理由からだ。
— 戸坂潤 『技術へ行く問題』 青空文庫
〔中略〕国君自ら貴きあたわず、その貴きゆえんのものは民人これを愛せばなり、それ民人のその君を愛するゆえんのもの豈にひとりその君に私するものならんや、また自らその性命を愛し自らその幸福を望めばなり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
そして、自己のために最も益のある、己を私する事は何であるか。
— 宮本百合子 『大いなるもの』 青空文庫
己を私するに、自己完成ほど力強いものが有ろうか。
— 宮本百合子 『大いなるもの』 青空文庫
標準
to act selfishly