火の手
ひのて
表現名詞
標準
flame
文例 · 用例
十重に二十重に引ツ絡んで喧嘩の火の手を焚き付け樣と云ふ、江戸ツ子のいらぬ意氣地。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
彼の名声が急に揚がる一方で、彼に対する迫害の火の手も高くなった。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
簡単に内容を紹介すると、まずその第一ページは、消防署で日夜火の手を見張っている様子を歌ってある。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫
この時に当たってである、実に函館全市を焼き払うためにおよそ考え得らるべき最適当の地点と思われる最風上の谷地頭町から最初の火の手が上がったのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
それが友だちと二人で悪漢の銀行破りの現場に虜になって後ろ手に縛られていながら、巧みにナイフを使って火災報知器の導線を短絡させて消防隊を呼び寄せるが、火の手が見えないのでせっかく来た消防が引き上げてしまう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
赤え赤え煙こあ、もくらもくらと蛇体みたいに天さのぼっての、ふくれた、ゆららと流れた、のっそらと大浪うった、ぐるっぐるっと渦まえた、間もなくし、火の手あ、ののののと荒けなくなり、地ひびきたてたて山ばのぼり始めたずおん。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
枯葉の塵塚に落ちたものからは火の手を挙げた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
」 一町、中を置いた稲葉家の二階の欄に、お孝は、段鹿子の麻の葉の、膝もしどけなく頬杖して、宵暗の顔ほの白う、柳涼しく、この火の手を視めていた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
乾燥した北風に煽られ、住宅街の火の手は瞬く間に隣家にまで燃え広がった。
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懸命の消火活動にもかかわらず、火の手は勢いを増して工場全体を包み込もうとしている。
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「あそこの山影から火の手が上がっているぞ!」と誰かが叫んだ。
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標準
attack
作例 · 標準
敵軍が手薄な北門から火の手を上げ、城内は一気に混乱に陥った。
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買収工作に対して、反対派の株主から激しい追求の火の手が上がった。
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「まずはこの疑惑から火の手を上げて、現政権を揺さぶるんだ」と野党幹部が密談していた。
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