悪たれ
あくたれ
名詞
標準
rowdiness
文例 · 用例
」T「大吉が俺がまこと武士なら 先祖伝来の千五百石 戴いて、錦糸堀に くすぶってるわ」 と言い放ち、更に、T「有難い事に 俺は武士じゃない」 半次が「武士でなかったら何ですい」 大吉、T「自由気儘の 悪たれ小僧よ」 言い度い事言って了うと大吉出掛けようとするので、 五郎蔵がとめた。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
そうすると相手はあざ笑って、お古ならまだいいが、新しいのだ、今でも月に二三度はお手がつくのだと悪たれたのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
」 と、簪の珊瑚と、唇が、霞の中に、慈姑とは別に二つ動いて、「おじさんは、小児の時、お寺へ小僧さんにやられる処だったんだって……何も悪たれ坊ッてわけじゃない、賢くって、おとなしかったから。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
「薄情、馬鹿、生意気、恩知らず――」 こんな悪たれを胸の中に沸き立たせながら、小走りになってむす子を追いかけて行くとき、かの女の焦だたしくも不思議に嬉しい気持。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
叔母さんには、なんでもちゃんと判ってるんだから、つまらない悪たれ口はきかないで、お菓子でもたべて、きょうはまあ、お帰り。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
」、それも一つの折檻か、知らず、悪たれ小僧の礫をぶつけた――悪戯を。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
氏の息のまれに見るいたずらっ子が、悪たれたり、あばれたりすればする程、氏は愛情の三昧に這入ります。
— ――親の前で祈祷 『岡本一平論』 青空文庫
小世帯を切り廻して来ましたから、量目の足りない品を御用聞きに突き返すときの苛め口なぞ、そりゃ、とても辛辣なものですよ」 酒が廻って来たせいか、なおもこれに続いて嘉六は、おきみの家庭にいたときの悪たれ口を二つ三つ叩きました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7