筮者
筮者
名詞
標準
文例 · 用例
そこで此の至當な欲望に乘じて、推命者だの、觀相者だの、卜筮者だのが起つて、神祕的の言説を弄するのであるが、神祕的のことは姑らく擱いて論ずまい。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
いたずらに卜筮者(占い)、観相者(人相見)、推命者(姓名判断)達の言葉などの、「運命前定説(運命は前もって決まっているという説)」の捕虜となって、幸運が我に味方しないと嘆くようなことをすべきではない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
そこでこの当然な欲望に乗じて、推命者だの観相者だの卜筮者だのが起って神秘的な言説を弄するのであるが、神秘的なことは此処では論じまい。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
精神病者を魔者に憑かれたものとして、片端から焚き殺している光景を描きあらわしたもので、中央に居りまする、赤頭巾に黒外套の老婆が、その頃の医師、兼祈祷師、兼|卜筮者であった巫女婆です。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
占筮者が自分の運命を占い得ないのと同様に、脳髄が脳髄の事を考え得ないのは、当り前の事として誰も怪しまなくなってしまっている。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
その一例を挙ぐるに、「ある迷信家が卜筮者につきて、自己の生命を予知せられんことを請いたれば、筮者判断して曰く、『今より幾年の後、某月某日に必ず死すべし』と。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
ここにおいて、はじめて自ら卜筮家に欺かれたるを知り、にわかにその家に至り、『なにゆえにわれを欺きしや』と詰問しければ、筮者曰く、『決して欺きたることなし。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
筮者曰く、『その一言にて疑いを解けり。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫