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弟切

おとぎり
名詞
1
標準
文例 · 用例
わたしはその頃、戯曲「弟切草」を書きかけていたのであるが、家へ帰るとすぐにその原稿を本箱のなかへ押込んでしまった。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
おばあさんの片折戸のせまい空地も弟切り草が苔のように生えて、水引草、秋海棠、おしろいの花もこぼれて咲いていた。
長谷川時雨 チンコッきり 青空文庫
みやま菫の濃いむらさき色、白りんどうの気高い花、天狗の錫杖の松明をならべたような群生、そうかと思うと、弟切草や茅がやの穂や、蘭科植物のくさぐさなどが、あたかも南蛮絨毯を敷きのべたように、すみきった大気もみださぬほどな微風になでられてあった。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
前庭にはイチゴ、クロイチゴ、ハハコグサ、オトギリソウ、アキノキリンソウ、樫の灌木、サンドチェリー(Cerasus Pumila)、アオイチゴ、ジマメが生えていた。
WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 森の生活――ウォールデン―― 青空文庫
夏じゅう、これがわたしの奇妙な仕事であった――それは地球の表面のこの部分、そこにはただ五弁草、キイチゴ、オトギリ草、その他の香ぐわしい野生の果実やうつくしい花が生えていたところに、その代りにこの豆類を産み出させることであった。
WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 森の生活――ウォールデン―― 青空文庫
が、わたし自身もオトギリ草その他を追いのけて、かれらの古い雑草園を破壊するどんな権利をもっていたろうか?
WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 森の生活――ウォールデン―― 青空文庫
この牧場の宿根からはほとんど昔とかわらないオトギリ草が生えだし、このわたしもとうとうわたしの幼時の夢のおとぎばなしめいた風景に衣をまとわす手つだいをし、わたしの存在と影響とのあらわれの一つはこれらの豆の葉、トウモロコシの葉、ジャガイモの株に見られるようになった。
WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 森の生活――ウォールデン―― 青空文庫
嫩葉は軟薄で紅色を呈し、葉緑を欠いでいて下垂しその観すこぶる面白味があり、ちょうど Amherstia nobilis Wall.(マメ科、カザリバナ)Mesua ferrea L.(オトギリソウ科、タガヤサン、鉄刀木?
牧野富太郎 植物一日一題 青空文庫