十文字
じゅうもんじ
名詞名詞-の形容詞
標準
cross
文例 · 用例
そしてしばらく木のある町を通って大通りへ出てまたしばらく行きますとみちは十文字になってその右手の方通りのはづれにさっきカムパネルラたちのあかりを流しに行った川へかゝった大きな橋のやぐらが夜のそらにぼんやり立ってゐました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
ばくてりやの手は左右十文字に生え、手のつまさきが根のやうにわかれ、そこからするどい爪が生え、毛細血管の類はべたいちめんにひろがつてゐる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
頭に十文字に繃帯をして片方のちぎれかけた耳朶をとめている者がある。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
」 頭を十文字に繃帯している三中隊の男が、疚しさを持った眼で、まだ軍医の手あてを受けない傷をのぞきこみにきた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
文字数においてすでに短歌の三十一文字を凌駕しているのであるが、一方ではまた短歌のほうでも負けていないで、五十文字ぐらいは普通だし六十字ぐらいまではたいして珍しくもないようである。
— 寺田寅彦 『俳句の型式とその進化』 青空文庫
それには羊皮の帽子をかむり、弾丸のケースをさした帯皮を両肩からはすかいに十文字にかけた男が乗っていた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
そしてしばらく木のある町を通って大通りへ出てまたしばらく行きますとみちは十文字になってその右手の方、通りのはずれにさっきカムパネルラたちのあかりを流しに行った川へかかった大きな橋のやぐらが夜のそらにぼんやり立っていました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
そしてしばらく木のある町を通って大通りへ出てまたしばらく行きますとみちは十文字になって、その右手の方、通りのはずれにさっきカムパネルラたちのあかりを流しに行った川へかかった大きな橋のやぐらが夜のそらにぼんやり立っていました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫