ちょっち
ちょっち
副詞
標準
a little
文例 · 用例
ぎょっとして、あわてて精進揚げを呑みくだし、うむ、と首肯くと、その女は、連れの職工のおいらんのほうを向いて小声で、育ちの悪い男は、ものを食べさせてみるとよくわかるんだよ、ちょっちょっと舌打ちをしながら食べるんだよ、と全くなんの表情も無く、お天気の事でも言っているみたいに澄まして言うのでございます。
— 太宰治 『男女同権』 青空文庫
まるたんぼうのはしを、大工さんがのみで、ちょっちょっとほってできたようなその顔を、久助君はまぢかにつくづくと見た。
— 新美南吉 『久助君の話』 青空文庫
このウイスキイは」と言いながら机の上の茶呑茶碗にウイスキイを注ぎ、「昔なら三流品なんだけど、でも、メチルではないから」 彼はぐっと一息に飲みほし、それからちょっちょっと舌打ちをして、「まむし焼酎に似ている」と言った。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
と眼でたずねたので、私は、蓮っ葉にちょっちょっと手招きして、「あのね、」下品に調子づいた甲高い声だったので私は肩をすくめ、こんどは出来るだけ声を低くして、「あのね、明日は、どうなったっていい、と思い込んだとき女の、一ばん女らしさが出ていると、そう思わない?
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
指の先は始終こせこせとして皿や小鉢を他人のものも自分のものもちょっちょっと位置を動かしたり、いろいろの食いものをほんの豆の端ほど噛んで膳の縁に置き並べたり、その合間には小楊枝の先を盃に浸して膳の上に文字を書いた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
すると鳩は、鳩つかいの耳のなかを、くちばしでもって、ちょっちょっとつきました。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
すると鳩は、また鳩つかいの耳のなかを、くちばしでもって、ちょっちょっとつきました。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
一郎は上を見あげながら、凧の糸を、ちょっちょっと引っぱり、ゆっくり引っぱり、強く引っぱってみました。
— 豊島与志雄 『椎の木』 青空文庫
作例 · 標準
「あ、ちょっと待って!ちょっちだけ用事ができたんだ。」
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この資料、ちょっちだけ修正させてください。
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「ちょっち、疲れたから休憩しよう。」と彼は言った。
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