薄ら寂しい
うすらさびしい
形容詞
標準
文例 · 用例
僕もなんだか薄ら寂しい心持になって、その灯の影をいつまでも見つめていると、うしろから不意に肩をたたく人があった。
— 岡本綺堂 『山椒魚』 青空文庫
人氣の絶えたかしっぷち、薄ら寂しい河岸っぷち。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
このときいっしょにかえる新吉が「蝋燭が無けりゃ三ツばかりつないで」というのだが、三つつないだ短い蝋燭の灯の、おもっただけでもトボンと青黄色くうすら寂しい限りではあることよ。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
冬の雨がしとしとと降る夕暮、何処かの寺院からヴェープルの鐘が鳴り渡るころ、人気の絶えたうすら寂しい河岸ぶちを通りゆく一団の女学生がある。
— 辰野隆 『雨の日』 青空文庫
その十二日は全く薄らさみしい日であった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫