思い付き
おもいつき
名詞
標準
文例 · 用例
実際彼のような破天荒の仕事は、「夢」を見ない種類の人には思い付きそうに思われない。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
彼女はどちらかと云うと咄嗟の思い付きを愛する女で米良は自分の桃色の革命家の恋心について悲しまなかった。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
電車の方角で、フト思い付きました。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
事業というものは片っぽうで先走った思い付きを引締めて、片っぽうはひとところへ噛り付きたがる不精な考えを時勢に遅れないように掻き立てて行く。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
ほんの散歩の今の当座の思い付きであるのか、それとも、いくらか考えでもした末の言葉か。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
それから質問のよい思い付きを見付けたように、「ときに、お宅のむす子さんは……たしか、巴里でしたな、まだお帰りにならんかな」と首を前へ突き出して来た。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
わたくしはそれを知っている故に、彼の思い付きに充分な信頼を置くものの、お雛妓を聘ぶなどということは何ぼ何でも今夜の場合にはじゃらけた気分に感じられた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
」 夫人の調子は案の定、今口に出した思い付きの一言に煽られてそれ者らしい飛躍を帯びて来た。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫