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迸る

ほとばしる異読 とばしる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
1
標準
to surge
文例 · 用例
燧の鉄と石の触れあう音、迸る火花、ホクチの燃えるかすかな囁き、附け木の燃えつくときの蒼白な焔の色と亜硫酸の臭気、こうした感覚のコムプレッキスには祖先幾百年の夢と詩が結び付いていたような気がする。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
ほとんど腐朽に瀕した肉体を抱えてあれだけの戦闘と事業を遂行した巨人のヴァイタルフォースの竈から迸る火花の一片二片として、こういう些細な事柄もいくらかの意味があるのではないかと思われるのである。
寺田寅彦 子規の追憶 青空文庫
忽ち、ざつとなつて、ポンプで噴くが如く、泥水が輪の両方へ迸ると、ばしやんと衣裳鞄に刎ねかゝつた。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
誰がした事かいなあッ……」 その声は、さながらに腸を絞る悲痛な声に変って、涙と一緒に迸るのであったが、しかし蔵元屋の主人は、やはり眼も口も開かなかった。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
余りの不意に思わず気息を引くと、迸る様に鋭く動悸が心臓を衝くのを感じた。
有島武郎 かんかん虫 青空文庫
其の甲板にグリゴリー・ペトニコフが足をかけようとした刹那、誰が投げたのか、長方形のクヅ鉄が飛んで行って、其の頭蓋骨を破ったので、迸る血烟と共に、彼は階子を逆落しにもんどりを打って小蒸汽の錨の下に落ちて、横腹に大負傷をしたのである。
有島武郎 かんかん虫 青空文庫
驚いて法師が、笠に手を掛け、振返ると、亀甲形に空を劃った都会を装う、鎧のごとき屋根を貫いて、檜物町の空に※と立つ、偉大なる彗星のごとき火の柱が上って、倒に迸る
泉鏡花 日本橋 青空文庫
雲は暗からう……水はもの凄く白からう……空の所々に颯と藥研のやうなひゞが入つて、霰は其の中から、銀河の珠を碎くが如く迸る
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
作例 · 標準
喜びの感情がほとばしり、彼は大声で叫んだ。
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滝壺では、激しい水しぶきがほとばしっていた。
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感動のあまり、彼の目から涙がほとばしり落ちた。
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迸る(ほとばしる) — 幻辞.com