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一徳

いっとく
名詞
1
標準
virtue
文例 · 用例
之れ室生君家庭の一徳なり。
萩原朔太郎 歳末に近き或る冬の日の日記 青空文庫
ノッポの一徳でもあろうが、とにかく視力はすぐれているらしい。
織田作之助 僕の読書法 青空文庫
ノッポの一徳――豹吉の大股では、梅田新道より中之島公園まで、五分もかからなかった。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
私は人一倍背が高く、つまりノッポの一徳で、見通しの利く方なのだが、沢山の傘に邪魔されて、容易にSの姿が見つけられなかった。
織田作之助 面会 青空文庫
小柄の一徳か、動作も敏捷で、声も必要以上にきんきんと高く、だから客たちは、ほう綺麗だなと思っても、うっかり冗談を言いかける隙がなかった。
織田作之助 わが町 青空文庫
もともと臆病な丹造は、支店長の顔を見るなりぶるぶるふるえていたが、鼻血を見るが早いか、あっと叫んで、小柄の一徳、相手の股をくぐるようにして、跣足のまま逃げてしまい、二日居所をくらましていた……。
織田作之助 勧善懲悪 青空文庫
また秀吉三楽に向って曰く、「御身は智仁勇の三徳ある、良将なり、されど小身なり、我一徳もなし、しかし天下を取るが得手なり」と。
菊池寛 川中島合戦 青空文庫
明智の部下六七人が、真田兄弟の働き心にくしと見て迫るのを、兵部丞にっこり笑って、「滋井の末葉|海野小太郎幸氏が後裔真田一徳斎が二男兵部丞昌綱討ち取って功名にせよ」と名乗るや三騎を左右に斬って棄てた。
菊池寛 長篠合戦 青空文庫
作例 · 標準
祖父は「正直に生きることは、人としての一徳だ」と口癖のように言っていた。
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万人に慈悲の心を忘れない彼の振る舞いには、高潔な一徳が宿っている。
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武道の精神においては、技を磨くこと以上に一徳を積むことが重んじられる。
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