血塗る
ちぬる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to smear with blood
文例 · 用例
この鐘に血塗るという事昔は支那で畜類のみか、時としては人をも牲殺してその血を新たに鋳た鐘に塗り、殺された者の魂が留まり著いて大きに鳴るように挙行されたのだ。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
わが肱に血塗るは小き蚊の族もすると仇を誘ひけるかな 私のけんまくが少しあらすぎた為か、君の気勢がさつぱり上がらず、抵抗もなく反能もなく反撃もない。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
細民街のぼろアパアト、黄塵白日、子らの喧噪、バケツの水もたちまちぬるむ炎熱、そのアパアトに、気の毒なヘロインが、堪えがたい焦躁に、身も世もあらず、もだえ、のたうちまわっているのである。
— 太宰治 『音に就いて』 青空文庫
細民街のぼろアパアト、黄塵白日、子らの喧噪、バケツの水もたちまちぬるむ炎熱、そのアパアトに、気の毒なヘロインが、堪へがたい焦躁に、身も世もあらず、もだえ、のたうちまはつてゐるのである。
— 太宰治 『音について』 青空文庫
首を回らせば徃時をかしや、世の春秋に交はりて花には喜び月には悲み、由無き七情の徃来に泣きみ笑ひみ過ごしゝが、思ひたちぬる墨染の衣を纏ひしより今は既、指をの霊地に運びて寺に霜は募りて樹※に紅は増す神無月の空のやゝ寒く、夕日力無く舂きて、晩れし百舌の声のみ残る、暮方のあはれさの身に浸むことかな。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
見よ今、歌苑に花降る朝ぼらけを、覚めずや、いざ、とぞ促す御宣ありと、稚き心の夢の瞳ひらきぬれば、貴なり、大苑|生花啄みつつ、歌ふて立ちぬるくだかけ――其|冠に、天の日燃えたり――我たゞ眺め入りぬ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
そのかげをのどやかに嬰児匍ひいで鵞の鳥を捕らむとて岸ゆ落ちぬる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
「まからずとて立ちぬる人を待ちてよまむ」とて求めけるを、夜更けぬとにやありけむ、やがていにけり。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
作例 · 標準
古代の戦士は、敵の血を体に血塗って勝利を祝った。
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彼は返り血を血塗ったまま、静かに立っていた。
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事件の真実を知り、彼の心は罪悪感に血塗られた。
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