神楽堂
かぐらどう
名詞
標準
kagura hall (at a shrine)
文例 · 用例
母屋に近い藤棚のついた二間打ち抜きの部屋と一番|端れの神楽堂のような建て前の棟はもう借手がついていた。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
決めて帰りがけに葉子達は神楽堂の方の借主をどんな人達かと聞いて見た。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
ここの名物という塩竈や貝多羅葉樹や、泉の三郎の鉄燈籠や、いずれも昔から同じもので、再遊のわたしには格別の興味を与えなかったが、本社を拝して横手の広場に出ると、大きな神楽堂には笛と太鼓の音が乱れてきこえた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
今でも何か神社が残っているであろうが、かなり広い池をもった社で神楽堂が池の中にあった。
— 長谷川時雨 『テンコツさん一家』 青空文庫
ただ、いい加減に、お神楽堂の上の莫迦のような身ぶりだとか、手つきだとかを、繰返しているのにすぎない。
— 芥川龍之介 『ひょっとこ』 青空文庫
小角力は傘もさゝずに濡れて行き蔦雄男親|纏のやうに遊ばせる同神楽堂飴屋の傘へ釣を垂れ同 第三句、分つてもらへるだらうか。
— 正岡容 『大正東京錦絵』 青空文庫
泊る宿もなし金もないから暗闇の神楽堂へ上ってちょっと寝た。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
――斜に白くつめたくのびた石だゝみのうえをそのまゝ広い境内へ入ると、欅だの、銀杏だの、枯れた梢のたか/″\と空にそゝる間でみたらしの手拭がそよりとも動かず、神楽堂もむなしく戸を下ろしていれば、見晴しの、むかしながらの崖のうえに並んだ茶店もたゞその心細い骸をさらしているばかりだった。
— 久保田万太郎 『春泥』 青空文庫
作例 · 標準
古びた神楽堂の舞台裏では、出番を待つ子供たちが緊張した面持ちで控えていた。
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境内の奥にある神楽堂が、秋の例大祭に合わせて鮮やかな朱色に塗り替えられた。
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「あそこの神楽堂、昔は近所の寄り合い所としても使われていたんだよ」
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