独嘯
どくうそ
名詞
標準
文例 · 用例
これから大阪へ行って、ひとつ親類のお墓参りもしてやらずばなるまいと、酒の間に口走ったところを見ると、大阪あたりに親類などはなかるべきはずの道庵が、変なことを言うと思って、問いただしてみると、大阪に永富独嘯庵の墓があるから、それをひとつ訪ねてやろうと思ってるんだよ、と言う。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
してみると、永富独嘯庵なるものは、道庵の親類筋に当るのかも知れない。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
されど我國の醫史に據れば、温補の方盛に用ゐられて、漢醫の道衰へたるを、吉益東洞、永富獨嘯庵の輩起りて、古方を唱へ、劇藥を用ゐ、一度は廻瀾の功を奏しき。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫