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神鹿

しんろく
名詞
1
標準
deer raised upon the grounds of a shrine (who serve as messengers of the gods)
文例 · 用例
春日神社の囲りなど夥しい神鹿の姿も雑踏にまぎれるばかりの人出であった。
宮本百合子 宝に食われる 青空文庫
神鹿を殺す者は、人殺しよりも重い罪になるというのが、とにかく掟らしく云触されていたから、源八夜中に一頭ぽかりとやっておいて、死骸を通仙の門口へ置いておいた。
直木三十五 傾城買虎之巻 青空文庫
「鹿め通仙さんに見て貰いにきて、叩いても起きないうちに死んだのやろ」「阿呆抜かせ」「それでも春日さんの使姫の神鹿や、その位のことは判るで」「神鹿の死損てこの事や」「洒落か、そら」「しんどの仕損いって、どや上手やろ」 役人が来て調べたが勿論下手人は判らない。
直木三十五 傾城買虎之巻 青空文庫
下津の浜辺を西南に向って歩みながら、白雲は豪壮なる波と、無限の海の広さにあこがれ、眇たる一粟のわが身を憐れみ、昔はここに鹿島神社の神鹿が悠々遊んでいたのを、後に奈良に移植したのだという松林帯を入りて出で、砂丘を見、漁舟を見、今を考えているうちに、頭が遠く古えに飛びました。
Ocean の巻 大菩薩峠 青空文庫
今日しも、朝まだきより、この海岸を東へ向って、行けども行けども、人煙を絶するのところに、境涯を忘れ、やがて、松林――古えは夥しく鹿を棲まわせて、奈良の春日の神鹿の祖はここから出でたという――その松林の間に打入って、放神悠々、写生の筆をとっていました。
年魚市の巻 大菩薩峠 青空文庫
大和の奈良の春日山の神鹿の祖、ここに数千の野生の、しかも柔順な、その頭には雄健なる角をいただいて、その衣裳にはなだらかな模様を有し、その眼には豊富なるうるみを持った神苑動物の野生的群遊を、その豪宕な海と、閑雅なる松林の間に想像してみると、これも、すばらしい画題だ!
年魚市の巻 大菩薩峠 青空文庫
そうだ、「春日以前の神鹿」といったような画題で、また一つ、この群生動物を中心に一大画幅をつくってみようとの、画興が油然として起るのを禁ずることができない。
年魚市の巻 大菩薩峠 青空文庫
それが彦山権現の神鹿であることを知らずに、七日七夜の間追い続けて終に射留めることが出来ず、その鹿も猟師も狗も、共に疲れて平田の岩屋という処まで来て倒れてしまった。
野鳥雑記 野草雑記・野鳥雑記 青空文庫
作例 · 標準
奈良公園では、神鹿が観光客のすぐそばを歩いている。
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神社の境内では、神鹿が神の使いとして大切にされている。
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子供たちは神鹿に餌をあげて、その愛らしい姿に目を輝かせていた。
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