幻辞.com

表六

ひょうろく
名詞
1
標準
文例 · 用例
今連句歌仙の三十六句をたとえば(表六句)(裏と二の表裏合わせて二十四句)(名残の裏六句)と分けて、これを三部形式あるいはソナタ形式にたとえてみることもできないことはないが、この対比はそれほど適切とは思われない。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
そこで今試みに歌仙の一つを取って考えてみると、少なくも私だけの感じでは、形式的にも最初の表六句は一つの楽章を作り、次に裏の十二句が又一つの楽章、次に二の表の十二句が第三楽章、そうして最後の六句が第四の終局楽章を形成していると言ってもたいした無理な比較ではないような気がするのである。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
表六句の中に月が置かれているのはこの一ページのうわずるのを押える鎮静剤のようなきき目をもっている。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
また発句から脇と第三句に至るまでを一つの運動の主題と見ることもでき、表六句をそう見ることもできる。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
一、歌仙は分ちて表六句、裏十二句、名残の表十二句、名残の裏六句となす。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
一、表六句(百韻は八句)には神祇、釈教、恋、無常、述懐、人名、地名、疾病等を禁ず。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
何でも松山に帰り着くまでに表六句が出来ぬかであった。
高浜虚子 子規居士と余 青空文庫
ところがこの俳諧の連句においては、表六句を除いては何度でも彼らの生活に触れてみようとしている。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫