捩る
よじる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to twist
文例 · 用例
騎士が悟って、おかしがって、笑う事笑う事、上身をほとんど旋廻して、鎧の腹筋を捩る処へ、以前のが、銚子を持参。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
これのみは餘りに深く我心に彫りつけられたればさはあらじと思へど、今宵はあたりに人も無し、房奴の來て電氣線の鍵を捩るには猶程もあるべければ、いで、其概略を文に綴りて見む。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
丁度その刹那、上体を少し捩るような姿勢で歩いていた千鶴子が、唇を何とも云えぬ表情で笑うとも歪めるともつかず引き上げた。
— 宮本百合子 『沈丁花』 青空文庫
これのみは余りに深く我心に彫りつけられたればさはあらじと思へど、今宵はあたりに人も無し、房奴の来て電気線の鍵を捩るには猶程もあるべければ、いで、その概略を文に綴りて見む。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
5 私共三人は驚いて中にはいり、とりあえず徳子を抱き上げてベッドの中に入れましたが、もう目がひつつり、手足をもがいて身を捩るようにして苦しむばかりで全く言語は発しませんでした」「一言も云えなかつたでしようか」「言葉はもう一言も発し得なかつたようです。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
「なるほど……赤坊の手を捩るようなものだから放っておいたんだが、この頃メキメキ高度になって来たじゃないですか、え?
— 宮本百合子 『刻々』 青空文庫
ひろ子は、なお下唇を捩るような手つきをして考えていたが、ゆっくりと云った。
— 宮本百合子 『乳房』 青空文庫
――自分でちゃんと口止めしといて……ああ、ああ」 さわ子はぼってりとした肉付で重い体を捩るようにしてまた涙をこぼしはじめた。
— 宮本百合子 『海流』 青空文庫