俊徳
しゅんとく
名詞
標準
great virtue
文例 · 用例
そののちも私はときどき「牛盜人」や「皿屋敷」や「俊徳丸」などの芝居をやつたが、祖母はその都度にがにがしげにしてゐた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
」 こんな約束ではなかつたのである、俊徳丸の物語のつゞき、それから手拭を藪へ引いて行つた、踊をする三といふ猫の話、それもこれも寝てからといふのであつたに、詰らない、寂しい、心細い、私は帰らうと思つた。
— 泉鏡花 『処方秘箋』 青空文庫
それでも幸いに快方にむかったということで、翌二十四年の一月には鳥越の中村座に出勤して、一番目の「八陣」で主計之助、中幕の「合邦」で俊徳丸、二番目の「忍の惣太」で松若をつとめていたが、舞台の活気はすこしも衰えなかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
ただ明の太祖の諡は、開天、行道、肇紀、立極、大聖、至神、仁文、義武、俊徳、成功、高皇帝といひ、孝の字を缺いて居る。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
母様のおことばなれど、いかなる過去の因縁やら、俊徳様のおんことは、寝た間も忘れず恋ひこがれ、思ひあまつてうちつけに、言うても親子の道を立て、つれない返事堅い程尚いやまさる恋の淵。
— 折口信夫 『玉手御前の恋』 青空文庫
いつそ沈まばどこまでもと、跡を慕うてかちはだし蘆の浦々難波潟身を尽したる心根を不便と思うてとも/″\に、俊徳様のゆくへを尋ね、めをとにしてくださんすが、親のお慈悲と手を合せ、拝み廻れば、母親も今更あきれわが子の顔、唯うちまもるばかりなり。
— 折口信夫 『玉手御前の恋』 青空文庫
俊徳丸には、遠く能楽の「弱法師」があり、近く古浄瑠璃の「しんとく丸」がある。
— 折口信夫 『玉手御前の恋』 青空文庫
「弱法師」では、古浄瑠璃を越して後の人形浄瑠璃と同じく、俊徳であるから、此名に就いての問題は、かなり昔まで、遡つて行く訣である。
— 折口信夫 『玉手御前の恋』 青空文庫
作例 · 標準
彼の俊徳は、地域の人々から広く尊敬を集めている。
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その歴史上の人物は、その俊徳によって今も語り継がれている。
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「人徳もさることながら、彼の俊徳ぶりには目を見張るものがある。」
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