ずいと
ずいと
副詞
標準
文例 · 用例
いかにも唐突な質問で、自分ながら、まずいと思った。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
」と灰吹に、ずいと突込む。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
一目見ると、早瀬は、ずいと立って、格子を開けながら、手招ぎをする。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
で、足を踏張り、両腕をずいと扱いて、「御免を被れ、行儀も作法も云っちゃおられん、遠慮は不沙汰だ。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
」「四つ、」 と今度は、魯智深が、透かさず指を立てて、ずいと揚げた。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
ずいと、引抜いた鍬について、じとじとと染んで出たのが、真紅な、ねばねばとした水じゃ、」「死骸ですか、」と切込んだ。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
」 と出家は法衣でずいと立って、廂から指を出して、御堂の山を左の方へぐいと指した。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
翁は、頭なりに黄帽子を仰向け、髯のない円顔の、鼻の皺深く、すぐにむぐむぐと、日向に白い唇を動かして、「このの、私がいま来た、この縦筋を真直ぐに、ずいずいと行かっしゃると、松原について畑を横に曲る処があるでの。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫