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属城

ぞくじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
……豊臣秀吉は天下の威勢を集めて小田原を囲んだが、その一方で上野から武蔵、上総にかけて散在する北条氏の属城を攻めさせた、総帥は石田三成、その下に大谷吉継、長束正家らを将とした兵三万は、草原を踏みにじる如く上野から武蔵へ殺到した。
山本周五郎 荒法師 青空文庫
天下の諸雄はほとんどその旗下にはせ参じ、明けて今年の三月には小田原城をまったく包囲してしまい、さらに石田三成、大谷吉継、長束正家らをして上野、武蔵、下総の諸国にある北条氏の属城を攻めおとすべく軍を進めさせた。
笄堀 日本婦道記 青空文庫
北条氏はいくさが始まるとすぐ、関東諸国にある属城の主たちを小田原へ召集した、これは本城のまもりを固めると同時に、属下の離反をふせぐ策だったのである。
笄堀 日本婦道記 青空文庫
そのうちでも、もっとも彼の胆を寒うさせた一報は、「――今暁、毛利の水軍が、兵庫の海辺へ夥しく寄って、荒木村重の属城、花隈城のうちへ兵を入れた」 と、いう新しい事実であった。
第五分冊 新書太閤記 青空文庫
もちろん京都にも部下を残して、残党狩りによる織田色の一掃に努めさせ、町々には地子銭免除(減税令)の高札とともに軍令をかかげ、また万一を思い、山城摂津方面のうごきに対し、その圧えには明智家の属城勝龍寺の城へ、重臣の溝尾庄兵衛を入れておくなど、朝来急速、万端の手配を終った上であることはいうまでもない。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫