似通う
にかよう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞
標準
to resemble closely
文例 · 用例
肩尖、膝頭、臀部、あたま――翁の眼中、一々、その凸所の形に似通う山の姿が触覚より視覚へ通じ影像となって浮んで来た。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
」 とはじめて親しげに名を言って、凝と振向くと、浪の浅葱の暖簾越に、また颯と顔を赧らめた処は、どうやら、あの錦絵の中の、その、どの一人かに俤が幽に似通う。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
青年はしばし四辺を見渡して停止みつおりおり野路を過る人影いつしか霧深き林の奥に消えゆくなどみつめたる、もしなみなみの人ならば鬱陶しとのみ思わんも、かれは然らず、かれが今の心のさまとこの朝の景色とは似通う節あり、霧立ち迷うておぼろにかすむ森のさまは哀れに物悲し、これ恋なり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
」 始め新吉も女を見るにつけ、どの女からもおみちに似通うところを見付けて一つは旅愁を慰めもし、一つは強い仏蘭西女の魅力に抵抗しようとしていた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
賞める場合に就いては、何んなくどさも私はテレぬ者であるが、既に発表したことのある賞揚の言葉と似通うたものを幾度か繰り返して公言するのは、何うか?
— 牧野信一 『彼に就いての挿話』 青空文庫
今の今までどことて似通う所の見えなかった叔母も、その姉なる葉子の母の着物を帯まで借りて着込んでいるのを見ると、はっと思うほどその姉にそっくりだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
決して自分をごまかさうとする小さな慰撫でもなく、弁護でもなく、むしろ云ひ得べくもない敬虔の念に似通うたものであつた。
— 牧野信一 『裸虫抄』 青空文庫
継母の精神分裂病に何処か似通うた戦争の被害だと、直吉はいまこそはつきりと思ひ知らされたのだ。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
作例 · 標準
兄弟なので、声の質がとても似通っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼らの意見は似通っているが、細部で違いがある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
似通ったデザインの商品が市場に溢れている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash