狭野
さのの
名詞
標準
文例 · 用例
相手方の狭野茅上郎女は罪に問はれて居ないらしい。
— 折口信夫 『相聞の発達』 青空文庫
中臣宅守・狭野茅上郎女の短歌が沢山ある。
— 折口信夫 『万葉集の解題』 青空文庫
しかし古代の文化は洪水の難がないような山中からひらけてきたもので、神武天皇誕生の地と伝えられる狭野神社のあたり高原の地も、高千穂の村々もいずれも洪水の難がなく、しかし水利も悪くないようなわりに恵まれたところであり、それは大和の飛鳥などについても特に云えることであろう。
— 第一回 高千穂に冬雨ふれり≪宮崎県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
その晩私たちは霧島の山麓|高原の地まで車を急がせ神武天皇誕生の地という狭野神社の社務所に泊めてもらった。
— 第一回 高千穂に冬雨ふれり≪宮崎県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
日向の諸地方を旅行すると、たとえば神武天皇生誕の地とつたえられる狭野神社の宮司は、あいにくこのあたりには古墳が少いので、と云って残念がっておったし、また高千穂の町では、この山中には古墳がたくさんあります、この奥の米良にも集団的にあります、と云って威張っていた。
— 第一回 高千穂に冬雨ふれり≪宮崎県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
ヌハリ綜麻形乃 林始乃 狭野榛能 衣爾著成 目爾都久和我勢 ヌハリは野榛で野に生えているハリすなわちハンノキをいったものだ。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
○苦しくも降り来る雨か神が埼狭野のわたりに家もあらなくに 〔巻三・二六五〕 長奥麻呂 長忌寸奥麻呂(意吉麻呂)の歌である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
神が埼(三輪崎)は紀伊国東|牟婁郡の海岸にあり、狭野(佐野)はその近く西南方で、今はともに新宮市に編入されている。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫