帰庵
きあん
名詞
標準
文例 · 用例
帰家穏坐とはいへないが、たしかに帰庵閑坐だ。
— 三八九日記 『行乞記』 青空文庫
朝早く帰庵して拭いたり掃いたりする、御飯を炊きお菜を拵らへて、待つてゐる。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
湯屋まで出かける、イージーゴーイングな自分に鞭ちつゝ早々帰庵した。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
――しぐれへ三日月へ酒買ひに行く例によつて街を飲みついたが、三人とも無事に帰庵、三人が枕をならべていつしよに寝てゐるのは珍妙だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
敬坊をおきざりにして帰庵する、そこらを片づけてすこしおちつく、ぐつすり寝た。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
内容充実の手紙が来ないので、山口行乞を実行した、山口は雪もよひで寒かつた、行乞三時間、悪寒をおぼえるので、急いで帰庵した、途中で一杯ひつかけて元気回復。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
終列車で帰庵、Hおばさんから飯を借りた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
三時近くなつて帰庵、大山さんを寝床に就かせてをいて、樹明君を送つて行く、戻つたのが四時過ぎ、後始末してゐるうちに、東の空が白んできた、とう/\徹夜した(それでよかつたのである、実は私が着る蒲団はなかつたのである)。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫