無くなす
なくなす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to lose (something)
文例 · 用例
また、この景色の個々の事物の、つまりこの画面のこまごましたものの、配置をただ変えるだけで、もの悲しい印象を人に与える力を少なくするか、あるいはきっと、すっかり無くなすのではあるまいか、と私は考えた。
— THE FALL OF HOUSE OF USHER 『アッシャー家の崩壊』 青空文庫
自分の耕す土地を無くなすなんて……」 斯う言って小作人の甚吉は、白い眼でそれを見るようにした。
— 佐左木俊郎 『都会地図の膨脹』 青空文庫
少くともかかる理不尽な生活を無くなすように、お前の個性の要求を申出すだろう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
自分には、そのあけっぱなし、無くなす必要もない筈の子供らしさが失せない。
— 宮本百合子 『二つの家を繋ぐ回想』 青空文庫
しかしながら忘れること見ぬことは決して無くなすことでも打勝つことでもない。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
そこでは自己を無くなすこと虚しくすることは却つて自己を得ることを意味するのである。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
斯んな大事な場所は、代りの鍵を用意するのが本當ですが、そんな事をすると、無くなす心配もあるわけで、私の流儀で、鍵は一つ、私の腰につけて居ります」「まさか、鍵を抱いて寢るわけではないでせうな」「夜分は、枕許に置きます」 庄司三郎兵衞は、自分の注意に落度があるなどとは、夢にも思つてゐない樣子です。
— 江戸の夜光石 『錢形平次捕物控』 青空文庫
ニタリニタリ笑っているのに、どこへ目をつけたか、その婀娜な、腫ぼったいのをなくなすほど惚れましてな、勤めをよすと、夫婦になって、資本を注ぎ込んで米屋を出すと、鮟鱇にわかに旦那とかわって、せっせと弁天町へ通う。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
大切な書類を無くなしてしまい、大変困った。
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旅行中にカメラを無くなしたが、見つかる可能性は低い。
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彼は鍵を無くなして家に入れないでいた。
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