部屋住み
へやずみ
名詞
標準
an adult-age eldest son who has yet to come into his inheritance
文例 · 用例
しかも又次郎にかぎらず、たとい部屋住みでも十五歳以上の者は見習いとして、その父や兄に随行することを黙許されていた。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
殊にその時代の鉄砲は頗る高価で、一挺十五両|乃至二十両というのであるから、いかに鉄砲組でも当主は格別、部屋住みの者などは本鉄砲を持っていないのが例であった。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
部屋住みの身分でもなし、隠居の親たちがあるのではなし、自分はれっきとした一家の主人でありながらも、物堅い武家屋敷にはそれぞれに窮屈な掟がある。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
お父さんはまだ四十五六の勤め盛りですから、息子の部屋住みは当然でしたが、姉さんのお近さんはもう二十四にもなってなぜ自分の家に居残っているかと云うと、これはこの春まで御奉公に出ていたからです。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
刀屋はなか/\大身代だが、長七はまだ部屋住みだから、百兩二百兩などとまとまつた金は自分の自由にはならないらしい。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
ちょっとおかしいが姓は袴、名は源兵衛といって五十五歳、その人の次男で広太郎、二十三でまだ部屋住み、養子にやるか別家させるか、金に不自由がない上に、父源兵衛の秘蔵息子、まあまあゆっくりというところから、気まま勝手に遊んでいる。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
ことし十五歳で、まだ部屋住みの長三郎は、玄関に近い三畳の狭い部屋に机を控えていた。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
おまえは部屋住みだ。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は三十を過ぎても家督を継げず、実家で部屋住みの身分に甘んじている。
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幕末の志士には、部屋住みの気楽さを活かして国事に奔走した者も多かった。
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「いつまでも部屋住みでは体面が悪い」と、叔父から縁談を持ちかけられた。
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ウィキペディア
部屋住み(へやずみ)は、日本の家族に存在した地位の一つ。嫡男ではあるが、まだ家督を相続していない者、またはその状態のこと。 上記とは別に、庶子(家督を相続できない次男以下)の男子のうち、分家・独立せずに当主である親や兄の家に留まっている者のこと。本記事の次男以下の「部屋住み」を参照。 暴力団における地位、役目の一つ。組事務所に居住して組長の雑用などを行う者を指す。本記事の暴力団における「部屋住み」を参照。
出典: 部屋住み — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0