菓子鉢
かしばち
名詞
標準
bowl for confectioneries
文例 · 用例
――父が菓子鉢の蓋を取ると、「一つだけ食べて行け、え、耕二」と言つた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
この小説では前歯の欠けた跡に空也餅が引っかかっていたことになっているが、そのころ先生のお宅の菓子鉢の中にしばしばこの餅が収まっていたものらしい。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
) と戸棚へ目を遣って、手で円いものをちらりと拵えたのは、菓子鉢へ何か?
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
加奈子が差し出した手提げの菓子鉢をしきりに珍らしがったあとでお琴は真鍮の庖丁を薄く濁っている水の中へ差し入れ、ぶよぶよする四角い白い塊を鉢の中へ入れて呉れた。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
お茶受もあるのだ」爺いさんは起って、押入からブリキの鑵を出して、菓子鉢へ玉子|煎餅を盛っている。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
奥さんが自身に菓子鉢を持って来た。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
「お寒うござります」 おげんは菓子鉢を持って、いつものように離れ座敷へ顔を出した。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
鷹揚にノソノソやって来て、自分の好きな塩煎餅か掻餅でもあろうもんなら、宛もこの家のものは竈の下の灰までが俺の物だというような顔をして、平気で菓子鉢に顔を突込んではボリボリと喰べ初める。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
作例 · 標準
お客様がいらっしゃるので、季節の果物を使った色とりどりの和菓子を菓子鉢に盛った。
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このアンティークの銀製菓子鉢は、我が家の家宝です。
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「どうぞ、この菓子鉢からご自由にお取りください。」とホストは笑顔で勧めた。
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