かき玉
かきたま
名詞
標準
egg soup
文例 · 用例
思出す、あの……五十段ずつ七折ばかり、繋いで掛け、雲の桟に似た石段を――麓の旅籠屋で、かき玉の椀に、きざみ昆布のつくだ煮か、それはいい、あろう事か、朝酒を煽りつけた勢で、通しの夜汽車で、疲れたのを顧みず――時も八月、極暑に、矢声を掛けて駆昇った事がある。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
さあれども暮るるこころは色あかき玉もてあそびうちなやむ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
隣人の畠より柔らかき玉菜を盗む罪と夜深く神殿を荒す罪と相ひとしとは。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
中外公論よりの百枚以上の小説かきたまえ、と命令、よき読者、杉山氏へのわが寛大の出来すぎた謝辞とを思い合せて、まこと健康の祝意示して、そっと微笑み、作家へ黙々握手の手、わずかに一市民の創生記、やや大いなる名誉の仕事与えられて、ほのぼのよみがえることの至極、フランク、穏当のことと存じます。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
校長は洋服の上衣もチョッキもネクタイもすっかり取って汚れ目の見える肌襦袢一つになって、さも心地のよさそうな様子であぐらをかいていたが、「みんな平らに、あぐらをかきたまえ。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
かきたまえ持って行くから。
— 室生犀星 『性に眼覚める頃』 青空文庫
「かきたまお好きだったわね、かきたまに海苔かかでも作りましょうか」「いらねえよ、そんなもの」 若者は膳の上から徳利を取った。
— 山本周五郎 『秋の駕籠』 青空文庫
いわゆる海苔かかであろう、それから小鍋でだし汁を沸かしながら、葱を刻み、卵の自身を椀に溶いて、かきたまを作った。
— 山本周五郎 『秋の駕籠』 青空文庫
作例 · 標準
今日の昼食は、かき玉とご飯で簡単に済ませた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
寒い日には、温かいかき玉が体に染み渡る。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
風邪気味なので、消化の良いかき玉を作ってもらった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash