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路々

路々
名詞
1
標準
文例 · 用例
男のひとに、立派なよそおいをさせて、行く路々に薔薇の花を、いいえ、すみれくらいの小さい貧しい花でもがまんするわ、一ぱいに敷いてやって、その上を堂々と歩かせてみたい。
太宰治 火の鳥 青空文庫
男のひとに、立派なよそほひをさせて、行く路々に薔薇の花を、いいえ、すみれくらゐの小さい貧しい花でもがまんするわ、一ぱいに敷いてやつて、その上を堂々と歩かせてみたい。
太宰治 火の鳥 青空文庫
路々ぶつ/\小言を云いながら通って行くのを私も二三耳にした。
黒島傳治 外米と農民 青空文庫
霊廟の土の瘧を落し、秘符の威徳の鬼を追うよう、たちどころに坊主の虫歯を癒したはさることながら、路々も悪臭さの消えないばかりか、口中の臭気は、次第に持つ手を伝って、袖にも移りそうに思われる。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
「こりゃ仰有りそうな処、御自分の越度をお明かしなさりまして、路々念仏申してやろう、と前途をお急ぎなさります飾りの無いお前様。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
それは、懐しい、恋しい情が昂って、路々の雪礫に目が眩んだ次第ではない。
泉鏡花 第二菎蒻本 青空文庫
磯は少時く此店の前を迂路々々していたが急に店の軒下に積である炭俵の一個をひょいと肩に乗て直ぐ横の田甫道に外て了った。
国木田独歩 竹の木戸 青空文庫
……が、忘れられん、朧夜にはそこぞと思う小路々々をいい日を重ねて、青葉に移るのが、酔のさめ際のように心寂しくってならなかった――人は二度とも、美しい通魔を見たんだ、と言う……私もあるいはそうかと思った。
泉鏡花 星女郎 青空文庫