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花橘

はなたちばな
名詞
1
標準
blooming tachibana
文例 · 用例
昔の思われる花橘、撫子、薔薇、木丹などの草木を植えた中に春秋のものも配してあった。
乙女 源氏物語 青空文庫
独山と鉄斎6・19(夕)「駿河路や花橘も茶の匂ひ」――今日からまた「茶話」を始めることになつたが、さて世間を見ると色々面白いことが転がつてゐる。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
さっと御簾を透かして吹く風に、花の香と客の貴人のにおいの混じって立つのも花橘ではないが昔恋しい心を誘った。
早蕨 源氏物語 青空文庫
橘を思ふと私は直ぐ 五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする といふ歌を思ひ出す。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
人ならず何時の世か著し紫のわが袖の香を立てよ橘 前にも一度 rebers した古今集の 五月待つ花橘の香を嗅げば昔の人の袖の香ぞする といふ歌を本歌とすることいふ迄もない。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
恋人の逢ふが短き夜となりぬ茴香の花橘の花 橘が咲き茴香が咲き夏が来た、短い夜はいよいよ短くなつた、たまの逢瀬を楽しむ恋人達には気の毒だが、せめては暗にも著しいこれらの茴香の匂ひ、橘の匂ひでも嗅がせたい。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
極楽鳥のめでたきとは うたたねの夢路に人の逢ひにこし蓮歩のあとを思ふ雨かな であり 春の磯恋しき人の網もれし小鯛かくれて潮けぶりしぬ であり 来鳴かぬを小雨降る日は鶯も玉手さしかへ寝るやと思ふ であり 恋人の逢ふが短き夜となりぬ茴香の花橘の花 である。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
その思いもよらない事と申しますのは、もう花橘の※と時鳥の声とが雨もよいの空を想わせる、ある夜の事でございましたが、その夜は珍しく月が出て、夜目にも、朧げには人の顔が見分けられるほどだったと申します。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
作例 · 標準
源氏物語の世界では、花橘が初夏の風情を象徴する。
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庭に植えた花橘が、清々しい香りをあたりに漂わせている。
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花橘の実が黄色く色づき始め、秋の訪れを感じさせる。
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