ヰ
ヰ
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標準
katakana "wi" (historical kana)
文例 · 用例
」「フーネニホ、ホバシラニハータ、コヒガヰマス、ヒゴヒモヰマス……」 雨がザアーツと降り出して来た。
— 中原中也 『良子』 青空文庫
」といふキスヰ声がした。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
即ち例へば「古池」といふ言葉は、日本人の連想からは直ちに古い寺院の池や、庭園などにある閑雅で苔むした小さな溜水の池をイメーヂするが、温気のない西洋にはそんな古池が無いのであるから、西洋人のこの語から連想するイメーヂは、アルプスやスヰスの山中などにある、青明に澄んだ大きな湖水であるだろう。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
」「えゝ、けれど、ごらんなさい、そら、どうです、あの立派な川、ね、あすこはあの夏中、ツヰンクル、ツヰンクル、リトル、スター をうたってやすむとき、いつも窓からぼんやり白く見えてゐたでせう。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
その他「まゐで」がマウデとなり(ヰ→ウ)、「とり出」がトウデ(リ→ウ)となった類もある。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
ア行の「イ」とワ行の「ヰ」という風に、我々の耳に聴いては判らないが、昔の人の書いたものにはちゃんと明瞭に書き分けてあるということが、契沖阿闍梨の研究によって明らかになった。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
これはちょうど契沖阿闍梨が古書における仮名の用法を調査して、昔はア行の「イ」「エ」「オ」と、ワ行の「ヰ」「ヱ」「ヲ」と区別があったということを明らかにしたのと全く同じ手続であります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
ちょうど昔の「イ」と「ヰ」が違った発音であったと考えられると同じ訳であります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫