積年
せきねん
名詞
標準
(many) years
文例 · 用例
それでも先代の親仁と言うのが、もう唯今では亡くなりましたが、それが貴下、小作人ながら大の節倹家で、積年の望みで、地面を少しばかり借りましたのが、私庵室の背戸の地続きで、以前立派な寺がありました。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
ただ確かな筋の情報では、この犯罪は積年の痴情のもつれの結果であり、そこに恋愛とモルモン教が関わっているとか。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
三十二 もとより自ら進んでも、かくはなるべき運命であったろうけれども、さまでとはさすがに思い懸けなかった、積年の憂苦辛酸、一|日の安き暇もないので、お絹は身も心も疲れ果てて、その一月ばかり前から煩い出し、床に就いて足腰の自由が利かなくなると、夫|狂犬源兵衛は屋外にこれを追出した。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
院がおいでになったころは御遠慮があったであろうが、積年の怨みを源氏に酬いるのはこれからであると烈しい気質の太后は思っておいでになった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
積年集めた猴話の材料牛に汗すべく、いずれあやめと引き煩いながら書き続くる内、概言の第一章のみでも、かように長くなったから、第二章以下は改めて続出とし、ここに元本章の尻纏めに猴の尻の珍談を申し上げよう。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
眼のかたちが障子の穴のやうに妙に小さく無造作で、爪の先で引掻いたやうだからといふ説と、障子の穴から覗くやうに他人の噂を拾ひ集めて吹聴するからだといふ説があつたが、彼等に対する人々の反感は積年のもので、一度はどちらかゞ担がれるだらう、親と子と間違へさうだが、間違つたところで五分五分だと云はれた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
眼のかたちが障子の穴のように妙に小さく無造作で、爪の先で引掻いたようだからという説と障子の穴から覗くように他人の噂を拾い集めて吹聴するからだという説があったが、彼らに対する人々の反感は積年のもので、一度はどちらかが担がれるだろう、親と子と間違えそうだが、間違ったところで五分五分だといわれた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
英則の胸中は、斯んな機会に積年の鬱情を晴らさうといふやうな亢奮をも蔵してゐるかのやうだつた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
作例 · 標準
積年の夢だった世界一周旅行がついに実現し、彼は興奮冷めやらぬ様子で旅立った。
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両国の間で長らく続いていた領土問題が、積年の交渉を経てようやく解決の兆しを見せた。
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「積年の努力が報われて、やっと自分の店を持つことができました」と店主は涙ながらに語った。
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標準
long-standing (esp. hatred, grudge)
作例 · 標準
積年の恨みを晴らすかのように、彼はライバル会社に対して激しい攻勢を仕掛けた。
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二人の間にある積年の誤解を解くためには、じっくりと腰を据えて話し合う時間が必要だ。
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「積年の不満が爆発したんだよ。彼は今までずっと我慢していたんだから」と周囲は漏らした。
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