幣帛
へいはく
名詞
標準
offering of cloth (rope, paper, etc.)
文例 · 用例
清清に湧きしたたり、いやさやに透きしたたり、神ながら神|寂び古るうづの、をを、うづの幣帛の緒の鎮もる水上は思ふべきかな。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
磐が根に注連縄ひきはり、幣帛にしで結ひ垂れ、真榊の、鏡葉の音さやさやにうち清めて。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
幣帛を焚いて以て神に通じ、経文を誦して以て仏に諂う。
— 田中貢太郎 『令狐生冥夢録』 青空文庫
さて神体等を社殿へ並べて衆庶に縦覧せしめけるに、合祀を好まぬ狂人あり、あらかじめ合祀行なわるれば必ず合祀社を焼くべしと公言せしが、果たしてその夜、火を社殿に放ち、無数の古神像、古文書、黄金製の幣帛、諸珍宝、什器、社殿と共にことごとく咸陽の一炬に帰す。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
この村には一年百円を費やさざれば古社も保存を許されぬに、かの村には一年二十円内外を払うて、しかも月次幣帛料を受くる社二、三並び存置さるるあり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
源氏は心を静めて、自分にはこの寂しい海辺で命を落とさねばならぬ罪業はないわけであると自信するのであるが、ともかくも異常である天候のためにはいろいろの幣帛を神にささげて祈るほかがなかった。
— 明石 『源氏物語』 青空文庫
これまではいわゆる両部混同で何の神社でも御神体は幣帛を前に、その後ろには必ず仏像を安置し、天照皇大神は本地大日如来、八幡大明神は本地|阿弥陀如来、春日明神は本地釈迦如来というようになっており、いわゆる神仏混淆が行われていたのである。
— 神仏混淆廃止改革されたはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
激昂した衆人の祈祷の中で、その男の手にした幣帛が次第に震へて來ることを想像して見て下さい。
— 島崎藤村 『幼き日』 青空文庫
作例 · 標準
例祭にあたり、氏子たちは色鮮やかな幣帛を用意して神前に供えた。
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古くは、幣帛として布や紙のほかに、弓矢や馬が奉納されることもあった。
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天皇の代理である勅使が神社を訪れ、幣帛を捧げる儀式が執り行われた。
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