蜘蛛の糸
くものいと
名詞
標準
The Spider's Thread (1918 short story by Ryūnosuke Akutagawa)
文例 · 用例
しばらくかけていて外すと、眼の前に蜘蛛の糸でもあるような気がして、思わず眼の上を指先でこすってみた。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
蜘蛛の糸が、髪をのばした頭にからみついた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
白く輝いた蜘蛛の糸が弓形に膨らんで幾条も幾条も流れてゆく。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
望遠鏡の焦点面に平行に張られた五本の蜘蛛の糸を横ぎって進行する星の光像を目で追跡すると同時に耳でクロノメーターの刻音を数える。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
細かい蜘蛛の糸が二すじ三筋付いていたから、特に注意して摘み除けた。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
それに気がついて見ると自分の手からまるで蜘蛛の糸でこしらえたようなあやしい網がぐらぐらゆれながらずうっと青空の方へひろがっているのです。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
私は一、二、三、四、と段々読んで行くうちに此種の情調が、私の周囲を蜘蛛の糸の如く取り巻いて、散文的な私を、何時の間にか夢幻の世界に連れ込んで行ったのをよく記憶しています。
— 夏目漱石 『木下杢太郎著『唐草表紙』序』 青空文庫
あのような歌をよこされては、男子たるもの蜘蛛の糸に絡められた蜻※のようになって了って、それこそカナ縛りにされたことだったろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
作例 · 標準
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」は、中学の国語の教科書で読んだ。
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彼の作品「蜘蛛の糸」は、人間のエゴイズムを描いている。
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「蜘蛛の糸」を読んで、善と悪について深く考えさせられた。
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