不信用
ふしんよう
名詞
標準
distrust
文例 · 用例
門番は林之助が蛇つかいの小屋や列び茶屋へ足近く入り込むことを知っているので、彼の銀の入り途を疑って、そういう不信用の人間に大事の金を貸されないというような口ぶりで、あくまでも頭を振り通した。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
ぼくはそんなに不信用なんですかと聞くと、ええと言って笑っている。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
何故院長は不信用な私へ向って斯んな懺悔を敢てするのか?
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
独立することも出来ぬ修業中の身で、二人一緒にこの世の中に立って行こうと言やるは、どうも不信用じゃ。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
そうした嘘つきの、不信用の半九郎が、今更何を言っても相手にはならぬというように、源三郎は眼に角を立てて罵るように答えた。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
竹山の親しく見た野村良吉は、大略前述の樣のものであつたが、渠は同宿の人の間に頗る不信用であつた。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
竹山の親しく見た野村良吉は、大略前述の様なものであつたが、渠は同宿の人の間に頗る不信用であつた。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
犬10・1文芸春秋 医者に言はせると、買ひ薬ほど不信用なものはなく、また薬屋に言はせると、医者ほど危険なものは少いさうである。
— 大正十五(一九二六)年 『茶話』 青空文庫