黠奴
かつど
名詞
標準
cunning person
文例 · 用例
かつどこかスタイルがちがっており、句の心境にも芭蕉風の静寂な主観が隠見している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「『カ』ちうとこへ行くの」「かつどうや」「活動や、活動やあ」と二三人の女の子がはやした。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
かつどうも当地にとどまる女ではないし、また帰ったら女優になると言っているから、女房にしようなどいう野心を起して、つまらない金は使わない方がよかろうと、かれに忠告してやれと僕は住職に勧めたことがある。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
譬へば、這ふ虫の禍罪・たかつどりの禍、かういふのがある。
— 折口信夫 『大嘗祭の本義』 青空文庫
天候|悪シクシテ風波ノ険甚シク、九週間ノ後漸クかつど岬ヘ達スルヲ得タレド、彼等ハコノ地ニ殖民ノ権利ヲ有セザリケレバ、更ニ南ニ航シテ進マントセリ。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
コノ時暴風進路ヲ遮リテ船危ク、乃チかつど岬ニ還リテソノ付近ノぷろゐんすたんニ難ヲ避ケヌ――今ヤ殖民地ノ位置ヲ選択スルコト何ヨリモ急ニ、探険隊ノ相分レテソノ捜索ニ従事スルコト五週間、或日ノ事数人ヲ載セタルすたんでつしゆノ小艇ハ、じよん・すみすガぷりまうすト命名セシ港ニ入レリ。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
こうまで細かく分類してもしかもなおかつどうにも別けかねるものは、已むを得ず「雑」の部に収容する。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
今や証明する必要はないことであるが、単純かつどこにもない知覚は、延長があり分割可能な物質や物体と、場所において少しも結合することはできない。
— A Treatise of Human Nature 『人間本性論(人性論)』 青空文庫
作例 · 標準
あの政治家は黠奴で、言葉巧みに国民を欺いた。
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商談相手はかなりの黠奴で、細部まで気を抜けない。
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彼の黠奴ぶりには、誰もが辟易していた。
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