護
もり
名詞
標準
文例 · 用例
〔『馬酔木』明治三十六年十一月十三日〕 明治三十五年七月初旬の頃である、看護当番として午後二時少し過たと思う時分に予は根岸庵に参った、今日はどんな様子か知らんと思う念が胸に満ているから、まず母堂や律様の挨拶振りでも、その日の先生の様子が良かったか悪かったかということがすぐに知れる。
— 伊藤左千夫 『竹乃里人』 青空文庫
いかにも先生のいわるる通で、この時分の先生の容体は、人々各番に毎日看護に来るという有様であるから、以上のごとき複雑な問題に意見を述べるなどいうこと出来るはずがないのである。
— 伊藤左千夫 『竹乃里人』 青空文庫
母が永らくぶらぶらして居たから、市川の親類で僕には縁の従妹になって居る、民子という女の児が仕事の手伝やら母の看護やらに来て居った。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
アンセルムスは、類概念を実在であると見る立場に基づいて、三位は畢竟一体の神であるという正統派の信仰を擁護した。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
それ故に、二元的関係を持続せしむること、すなわち可能性を可能性として擁護することは、媚態の本領であり、したがって「歓楽」の要諦である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
媚態の二元的可能性を「意気地」によって限定することは、畢竟、自由の擁護を高唱するにほかならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
柿が肉の中に渋味を蔵するのは烏に対して自己を保護するのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
挙国一致して日本語の国民性を擁護すべきであろう。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫