顎髭
あごひげ異読 アゴヒゲ
名詞
標準
beard (esp. on the chin)
文例 · 用例
しかし均平との関係はそれきりにはならず、商売を始めてから、その報告の気持もあって、ある日忘れて来た袱紗だとか、晴雨兼用の傘などを取りに行くと、均平はちょうど、風邪の気味で臥せっていたが、身辺が何だか寂しそうで、顎髭がのび目も落ち窪んで、哀れに見えた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
あなたはもっと現実を見なければいけない」顎髭を蓄えた五十近い艦長は、若者を宥めるようにいった。
— 菊池寛 『船医の立場』 青空文庫
老教授の半白の顎髭が細かくふるえているのは、五尺もはなれている判事の眼にもはっきりわかった。
— 平林初之輔 『予審調書』 青空文庫
一人は背の高い色の白い人で、獅子のような頭髪と顎髭とを持ち、明るい青色の眼には妙に射るような光があった。
— SILVER BLAZE 『白銀の失踪』 青空文庫
ただ、父と論じあったので板倉中という人の、赤ら顔の、小肥りの顎髭のある顔と、ずんずら短い姿と名を覚えている。
— 長谷川時雨 『流れた唾き』 青空文庫
顔の長い顎髭の男、これが寒子のさがす男だ。
— 林芙美子 『瑪瑙盤』 青空文庫
イタリア・メドナ大学の有名な動物学の、この先生はなにものを待っているのだろう?! 焦れきって顎髭からはポタリポタリと汗をたらし、この※気に犬のように喘いでいる。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
博士の噂 デニー博士は、頬髭顎髭の中から、疲れた色を見せていた。
— 海野十三 『火星探険』 青空文庫
作例 · 標準
顎髭の例文