雪花石膏
せっかせっこう
名詞
標準
alabaster
文例 · 用例
その光はまっすぐに四方に発射し、下の方に落ちて来ては、ひっそりした台地の雪を、いちめんまばゆい雪花石膏の板にしました。
— 宮沢賢治 『水仙月の四日』 青空文庫
その光はまつすぐに四方に発射し、下の方に落ちて来ては、ひつそりした台地の雪を、いちめんまばゆい雪花石膏の板にしました。
— 宮沢賢治 『水仙月の四日』 青空文庫
何でも文献に徴すれば、足は蝋石の如く、腿は象牙の如く、臍は真珠貝の孕める真珠の如く、腹は雪花石膏の甕の如く、乳房は百合の花束の如く、頸は白鳩の如く、髪は香草の如く、目は宮殿の池の如く、鼻は城門の櫓の如くだつたと言ふのですから、万人に一人もない美人だつたのでせう。
— 芥川龍之介 『結婚難並びに恋愛難』 青空文庫
彼女の寝ている姿は、巧みな彫刻家が女王の墓の上に置くために彫りあげた雪花石膏の像のようでもあり、または静かに降る雪に隈なくおおわれながら睡っている少女のようでもありました。
— クラリモンド 『世界怪談名作集』 青空文庫
彼女はさながら或巧妙な彫刻家が女王の墳墓の上に据ゑる為に造り上げた雪花石膏の像か、或は又恐らくは、眠つてゐる少女の上に声もない雪が一点の汚れもない掛衣を織りでもしたかの如く思はれた。
— LA MORTE AMOUREUSE 『クラリモンド』 青空文庫
」 セエラは夢の中の人のように、幸福そうな微笑をたたえながら、石鹸皿を雪花石膏の水盤に見たてて、薔薇の花を盛りました。
— A LITTLE PRINCESS 『小公女』 青空文庫
しかるにここの水は水晶のように澄んでいて、水浴者のからだはもっと不自然な雪花石膏の白さに見え、拡大され、ゆがんだ四肢と相まって奇怪な効果を生じ、ミケランジェロ流の画の好素材になる。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
私はそれと一緒に俗世間から出て、淋しい場所へ行かなくてはならん――例へて云へば、月の世界のやうな處だね――そしてそれは、ヘイ・ヒルの上に昇つた新月に向つて頷いて、私共が住むといふ雪花石膏の洞穴のことや銀色の谷のことを、私に話してくれたのだよ。
— ブロンテイ 『ジエィン・エア』 青空文庫
作例 · 標準
その古い宮殿の回廊には、雪花石膏で作られた透き通るように白い女神像が並んでいた。
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窓から差し込む午後の光が、机の上に置かれた雪花石膏のランプシェードを柔らかく透かしている。
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「この滑らかな手触りは、本物の雪花石膏でなければ出せない質感ですね」と鑑定士は呟いた。
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